家計管理を始めて、気づけば1年半。
固定費はある程度整ってきたけれど、変動費だけは…いまだに手強い。
食費、日用品、美容や趣味、そして推し活。
「これは必要」「これは心の栄養」──
そんな気持ちと家計の現実のはざまで、毎月ゆらゆらと揺れています。
出費が多い月があっても、1年を通して黒字ならOK。
そう思うようにはなったけれど、やっぱり使いすぎた月には「このまま黒字で終われるかな?」と不安になることも。
だからこそ、他の費目を抑えて調整したり、バランスをとりながら工夫しています。
この記事では、そんな私が“変動費”とどう向き合ってきたかを、リアルな支出と一緒にゆるっと振り返ってみます。
私自身、まだまだ試行錯誤の途中だけど──
同じように「これってどうしたらいいの?」と悩んでいる誰かの、小さなヒントや安心材料になれたら嬉しいです。
変動費とは?固定費との違いと分類ルール|わが家の支出の分け方を紹介
家計を見直すときによく出てくるのが、「固定費」と「変動費」。
言葉ではシンプルだけど、いざ自分の支出を分けてみると、意外と迷うことも多い。
わが家では、まず「毎月かかる支出」と「不定期で発生する支出」で分類し、その中でさらに「固定費」か「変動費」かを分けています。
分類も最初は迷いましたが、今は「あとから見返して原因が分かればいい」という考えで、あまり細かく分けすぎないようにしています。
毎月の収支管理には、住信SBIネット銀行ユーザー向けの『マネーフォワード for 住信SBIネット銀行(無料)』を使っています。
カード払いや口座引き落としは自動で反映されるので、支出の傾向が掴みやすく、家計管理のハードルがグッと下がりました。
手入力しているのは、PayPay・現金・商品券・ポイント払いなど。
手入力はつい忘れがちなので、使ったときにサッとメモするか、直接アプリに入力してしまいます。
PayPayは履歴をまとめて見ながら、なるべく一括で入力するようにしています。
また、推し活のように「変動費だけど月によって差が大きいもの」は、あらかじめ“この月は出費が多くなる”と予想して、全体の支出バランスを調整することもあります。
※詳しい内容は、【推し活と家計|生活費との“線引き”問題】の章で紹介しています。
食費・日用品・美容…主婦のリアルな変動費とジレンマ

家計管理を始めてから、毎月の変動費には「理想と現実のギャップ」を感じることが増えました。
中でも悩ましいのが、「生活に必要な出費」と「心が喜ぶ出費」のバランスの取り方。
食費、日用品、美容、趣味──
思うようにいかないことも多いけれど、自分なりに向き合いながら、なんとかやりくりしています。
食費|予算オーバーの常連
献立を工夫しても、物価高の影響で食費はじわじわ増えがちです。
以前はコストコを利用していましたが、「実はさほど安くないかも?」と感じて、最近は退会しました。
その代わりに、月1回ほどロピアへ通うようになり、特に生鮮品のまとめ買いでコスパを意識するようにしています。
ただし、一緒に買い物に行くのは同棲中の娘。ついつい何でもカートに入れがちで、出費は予定より膨らみがちです。
とはいえ、生活を切り詰めて頑張っている娘を見ていると、親として少しでも協力してあげたい気持ちにもなります。
なにより娘とのお出かけは、私にとっても大切で楽しい時間。
車を出してくれるので、ガソリンを満タンにしてお返しすると喜んでくれるし──そんなやりとりが、なんだか嬉しかったりします。
また、外食はほとんどしておらず、推し活のオフ会や娘と出かけるときくらいに絞っています。
日用品費|月によって差が大きい
日用品はまとめ買い派です。特に洗剤は大容量パックを買うようにしています。
ただ、ティッシュやトイレットペーパー、シャンプー類などが一気に切れる月もあるので、出費にはかなり波があります。
「たくさん買っておけば安心だけど、月ごとの支出としては大きくなりがちだな」と感じています。
美容費|老け込みたくない50代の攻防
50代に入ると「ここで手をかけるかどうか」で、今後の見た目に違いが出ると感じています。
無理のない範囲で、スキンケアや美容院、サプリなどの“メンテナンス”を継続中。
「若作り」ではなく「今の自分を整える」ための出費と考えています。
趣味・娯楽費|お金の使いどころは「自分時間」
いわゆる娯楽費(映画、マンガ、カフェなど)は、あまり使っていません。
あと、趣味であるガーデニングには以前かなり予算をかけていましたが、今年はぐっと抑えました。
一方で、推し活つながりで出会った友達とのオフ会には、予算を多めに確保しています。
「お金をかける優先順位を自分で決めておくこと」が、変動費と上手につき合うコツなのかもしれません。
友達とワイワイできるのは、私の大事な“資産”です。
こればかりは、削りすぎずに大切にしたいと思っています。
最近では、夫が釣りに興味を持ち始めたようで、こっそり道具を集めたり、釣りに出かけたりしています。
カード履歴からは店名しか分からず、家計管理はやや難しいのですが、「趣味費」としてまとめています。
これまでずっと仕事一筋だった夫に趣味ができたのは、家族としてもちょっと安心しています。
推し活と家計|生活費との“線引き”問題

推し活にかかるお金は、チケット代、遠征費、グッズ、CD・配信曲の購入などさまざま。
家計簿をつけていなかった頃は、正直「使いたい放題」だった時期もありました。
だからこそ、昨年初めて年間の出費を振り返ったときは驚きの連続。
見えていなかった支出が可視化されたことで、今は使い方をきちんと意識するようになりました。
なんでも欲しがらない。買い方を変える
以前はツアーのたびに参戦服を毎回購入していました。
娘に全身コーデしてもらって、ライブに出かけるのが楽しみのひとつだったんです。
今は友達と一緒にツアーTシャツで参戦するようになったおかげで、服をわざわざ買い足す必要がなくなり、かなり助かっています。
「かわいいツアTがあるから、それを着る」という選択は、推し活と節約のちょうどいい着地点になっています。
また、雑誌も以前はよく購入していましたが、今は買わなくなりました。
SNS(X)を見ているとつい欲しくなってしまいますが、「結局そのときだけ盛り上がるもの」と気づいてからは、その期間だけ我慢すれば意外と平気という感覚に。
他の費目で調整する工夫
推し活にかかる費用は変動が大きく、月によって波があります。
だからこそ、出費が多い月は、他の費目で調整するようにしています。
昨年は推し活に合わせてネイルをオーダーしていましたが、今年は定額ネイルで半額以上に節約。
美容院代も“参戦前に行きたい!”という気持ちはありますが、無理せずいつものペースで。
そのぶん、ちょっと良いトリートメントを使うなど、満足感を得られる工夫をしています。
自分ルールを持つことで、支出にブレがなくなる
「これは削らない」「ここは調整する」といった自分なりのマイルールを持っておくと、無理のない形で推し活を楽しみながら、家計のバランスもとりやすくなります。
また、気持ち的にも「ここは使ってOK」と決めておくことで、出費への罪悪感が減り、後悔も少なくなりました。

でもさ〜、タイムレスに興味あってファンクラブ入って、お一人様参戦してたよね?あれも立派な推し活じゃん?

推し活は“そのときの楽しさ”が大事。家計と相談しながら、ちゃんと味わえるお金の使い方を見つけましょう!
自分ルールと家計管理アプリの工夫

変動費は月によって波があるからこそ、「自分なりの管理ルール」を決めておくと安心です。
わが家では、主に以下のような工夫を取り入れています。
支出の可視化と振り返りの習慣
マネーフォワード for 住信SBIネット銀行(無料)を活用して、毎月の収支をチェック。
自動で取り込まれるカード支払いや引き落としデータに加え、PayPayや現金などの手入力も意識して記録することで、「なんとなく使ってる」が減りました。
最初は手間に感じることもありましたが、支出を可視化することで「今月どこが多かったか」が分かるように。
振り返りができるだけで、翌月の意識がかなり変わってきました。
“楽しみ費”という考え方で罪悪感を減らす
美容費や推し活費など、完全に削るのが難しいものは「楽しみ費」として分類。
「ここには使っていい」という枠を作ることで、使ったあとにモヤモヤせずに済むようになりました。
たとえば…
- 推し活に使う金額は年ごとに大まかな予算を決めて積立
- 美容費は最低限のメンテナンス費用をベースに、イベント前などはちょっと上乗せOK
こんな感じで、“使うこと自体を悪”にしないことが長続きのコツかもしれません。

「ムリに削る」より、「どう使うか」を決めるほうが気持ちもラクになりますよ。
“楽しむための支出”は、一年の予算を決めて、その中で楽しめばOK。
無理なく推し活できれば、家計も黒字でちゃんとまわりますよ〜!
これからの課題と“自分らしいお金の使い方”について
家計管理を続けて1年半。
お金の使い方についても、少しずつ価値観が変わってきました。
「老後資金、ちゃんと足りるのかな?」と不安に思うこともあります。
でも、健康で動ける今このときを我慢ばかりするのも、ちょっと違う気がしていて。
今しかできない経験や、自分の気持ちがパッと明るくなるような使い方は、これからも大事にしていきたいと思っています。
若いころは「安く済ませる」「とにかく節約」が正解だと思っていたけど、今は少し違ってきました。
時間や体力の使い方も含めて、“納得してお金を使う”ことを優先するようになっています。
私にとっての“豊かなお金の使い方”って、たぶんモノだけじゃなくて、人との時間だったり、自分の気持ちが動くことだったりするのかもしれません。
そしてそれは、家族や友達とのつながりの中でこそ感じられるものだと、最近とくに思います。
これからも「なんとなく使っちゃった」ではなく、「これは使ってよかったな」と思えるような出費を意識していきたいです。
そうやって、自分なりのバランスを少しずつ整えていくことが、これからの家計管理のテーマなのかなと思っています。
まとめ|変動費とのつき合い方に“正解”はない
家計管理を続けるなかで気づいたのは、変動費には“正解”がないということ。
毎月、毎年、暮らし方も価値観も少しずつ変わっていきます。
だからこそ、今の自分にとって「ちょうどいい」と思えるつき合い方を見つけることが大事なんだと思います。
私も最初の頃は、「これは変動費?固定費?どこに入れよう?」と悩んだし、推し活の出費に「これは生活費に入れるべきなの?」と戸惑ったこともありました。
でも、完璧に管理することよりも、あとから見返して“原因が分かればOK”というルールを決めたら、家計簿もずっと続けやすくなったし、出費へのストレスもかなり減りました。
推し活も、家族との時間も、美容も、どれも私にとっては「大事な変動費」。
これからも「使ってよかった」と思える出費をしていけるよう、自分に合ったやり方を模索していきます。
読んでくださった方にも、「これは自分らしい使い方かも」と思えるヒントが、ひとつでもあればうれしいです。
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